潜出血(読み)センシュッケツ

デジタル大辞泉 「潜出血」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゅっけつ【潜出血】

潜血せんけつ

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精選版 日本国語大辞典 「潜出血」の意味・読み・例文・類語

せん‐しゅっけつ【潜出血】

  1. 〘 名詞 〙 糞便中に認められるごくわずかの出血肉眼では見えないが、化学的検査によって証明される胃腸管の内部微量な出血。潜血

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「潜出血」の意味・わかりやすい解説

潜出血
せんしゅっけつ

血便血尿うち、肉眼的に血液混入が看取されるような消化管系や腎(じん)泌尿器系の出血を顕出血というのに対して、生化学的検査によらなければ証明できないようなきわめて微量な出血を潜出血という。この場合、糞便(ふんべん)中または尿中に血液が存在することを潜血という。

[石森 章]

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世界大百科事典(旧版)内の潜出血の言及

【下血】より

…しかし潜血反応をみると陽性となり,出血があることがわかる。このような出血は潜出血と呼ばれ,出血が多量になって肉眼でもわかるようになった下血(このような出血を顕出血という)とは区別されている。上部消化管(食道,胃,十二指腸)から出血すると,タール便あるいは〈ノリのつくだ煮状〉とも表現される黒色便を排出する。…

【出血】より

…出血を起こした部位ないし臓器により,鼻出血,消化管からの吐血,大便に混じってみられる下血(吐血,下血を総称して消化管出血という。出血が少量のとき,〈潜出血〉といい,潜血反応によって確かめられる),気管支・肺からの喀血,尿への血尿などがあり,また胸腔内への血胸,心囊内への血心囊などがある。 全身の皮膚,粘膜,漿膜などに点状ないし斑状出血がみられる状態は紫斑と呼ばれる。…

【消化管出血】より

…消化管すなわち食道,胃,小腸(とくに十二指腸)および大腸,さらに膵臓や胆道系の疾患で,消化管内に出血を生じ,血液が口から吐出したり(吐血hematemesis),肛門から排出する(潜出血occult bleedingあるいは下血melena)こと。 消化管出血は多くの消化器疾患においてみられる症状の一つで,出血量の少ない場合には自覚症状もなく見過ごされやすい。…

※「潜出血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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