潮煮(読み)ウシオニ

精選版 日本国語大辞典 「潮煮」の意味・読み・例文・類語

うしお‐にうしほ‥【潮煮】

  1. 〘 名詞 〙 料理の名。鯛や貝などを塩で味付けした吸い物うしお。うしおじる。
    1. [初出の実例]「水車火の車にそ成にける池の魚をはうしをににして」(出典:看聞御記‐応永三二年(1425)八月一七日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の潮煮の言及

【潮汁】より

…単に潮ともいう。鮮度のよい魚貝類を塩味だけで調味した汁で,室町時代以後潮煮と呼ばれていた料理。《四条流庖丁書》には,海水をくんでタイを煮て進めたことに起こった名とし,〈ウシホヲ汲テ先煎(セン)ジテ,サテ魚ヲ入,酒シホ入テ参ラスル也,イツモノ如カツホ入ベシ〉としている。…

※「潮煮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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