普及版 字通 「潸」の読み・字形・画数・意味
潸
15画
(異体字)
15画
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は散(さん)の左偏の形。散の省文に従う。散は散肉。のちその部分を曰(えつ)形に作り、の形で用いる。おそらく潛(潜)の形にひかれたものであろう。〔説文〕十一上に「涕(なみだ)るる皃なり」とあり、さめざめと泣くをいう。涙のはふり落ちるさまを然(げんぜん)という。
[訓義]
1. なみだが流れる、さめざめと泣く、なみだの流れるさま。
2. 雨がしとしとと降るさま。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕潸 ナミダ・ナムダ・ナガル・タル・ソソグ・シボル・ナムダグム/潸然 ナムダグム
[熟語]
潸焉▶・潸慨▶・潸▶・潸潸▶・潸然▶・潸悵▶・潸流▶
[下接語]
長潸・涕潸・余潸・涙潸
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報