日本大百科全書(ニッポニカ) 「澧県」の意味・わかりやすい解説
澧県
れいけん / リーシエン
中国、湖南(こなん)省北部の県。常徳(じょうとく)市の管轄下にある。澧水(れいすい)の下流部に位置し、湖北(こほく)省に接する。人口92万4900(2015)。焦柳線(焦作(しょうさく)―柳州(りゅうしゅう))に沿う。漢代には孱陵(せんりょう)、零陽(れいよう)両県に属した。隋(ずい)代に澧陽(れいよう)県が置かれ、明(みん)代に澧州の州治となり、1912年澧県と改称した。米、綿花、小麦、大豆、イモ類を産し、養蚕も行われる。2006年に中央政府がスタートさせた「東桑西移」(東部沿海部に集中していた養蚕業を中西部に移す)プロジェクトにより、養蚕基地とされた。淡水魚の養殖も盛んである。
[河野通博・編集部 2016年12月12日]
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