瀬戸川(読み)せとがわ

日本歴史地名大系 「瀬戸川」の解説

瀬戸川
せとがわ

古名せり川。小倉おぐら山の北深谷ふくたに山を水源とし、曼荼羅まんだら山の南麓を経て清凉しようりよう寺の東を南流、臨川りんせん寺の東で大堰おおい川にそそぐ。上流は曼荼羅川ともいう。「類聚名所和歌抄」の芹川の項には「今臨川寺の東、下嵯峨へ流るゝ小川をいふ、土人せど川とよぶ」とあるが、後嵯峨上皇亀山殿かめやまどのの一院、芹川殿はこの川のほとりにあったことによる命名である。

芹川殿は亀山殿の総門の前路の東、大橋おおはし神社(大井神社)の西、大井おおい川東北にあり、規模は東西二八丈、南北三六丈。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android