火山島生態学(読み)かざんとうせいたいがく(その他表記)geoecology of volcanic island

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「火山島生態学」の意味・わかりやすい解説

火山島生態学
かざんとうせいたいがく
geoecology of volcanic island

火山活動によってできた火山島はそれ特有の生態系を持っており,この火山島の生態系を研究する学問を火山島生態学という。海中生物相から見ると,火山島は,普通海底から海面上に突き出しているため,海流の当たる側には上昇流が,その反対側には渦流が生じ,その結果,好漁場を形成する。また,海岸から海底へと溶岩が流入していたりして,これらも漁礁の役割を果たしている。さらに地形と水温の関係によっても海藻類その他の着生にも差異が見られる。陸上生物相では,火山島のため,土壌や岩盤は火山性物質で,その特性を直接受けることになる。また,新たな噴火活動によって生態系はしばしば部分的,あるいは全体的に回復不可能なまで破壊されることがあるが,長い年月をかけて再生し,回復するといったことを繰り返すこともある。これらのことの積み重ねが火山島の陸上の地生態系を形成しているといえる。

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