最新 地学事典 「炭理」の解説
たんり
炭理
cleat
炭塊にある割れ目。単に目とも。石炭の天然乾留によるガスの脱離と石炭の収縮によって生じ,脱離した乾留ガスの通路の痕跡とされる。地殻変動を受け急速に加圧乾留された日本の瀝青炭にはよく発達するが,地殻変動の少ない大陸の瀝青炭には少ない。乾留ガスの脱離速度・圧力の強弱などにより,規則的な割れ目・不規則なもの,縦目・横目・不着目・固着目などさまざまな性状の炭理が生ずる。炭理の性状は,石炭の商品価値や採炭上に影響を与える。
執筆者:井上 英二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

