炭酸孔(読み)タンサンコウ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「炭酸孔」の意味・わかりやすい解説

炭酸孔
たんさんこう

おもに二酸化炭素(炭酸ガスCO2)を噴出する噴気孔。水蒸気のほか、水素メタン窒素などが少量含まれることが多い。普通は低温で、噴火活動をやめ、死滅した火山によくみられ、活火山では麓(ふもと)にあることがある。窪地(くぼち)や洞穴の中に炭酸孔があると、炭酸ガスが充満して危険で、鳥地獄、犬地獄などとよばれる。イタリアのナポリ付近、フランス中部、アメリカのイエローストーン、日本の兵庫県有馬温泉(ありまおんせん)、島根県三瓶(さんべ)山などに好例がみられる。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む