為置く(読み)シオク

デジタル大辞泉 「為置く」の意味・読み・例文・類語

し‐お・く【為置く/仕置く】

[動カ四]
処置する。しておく。
「あるべき事どもなど―・かせ給ひけり」〈栄花・布引の滝〉
処罰する。こらしめる。
其場にて四人の侍を―・きし折柄」〈伎・小袖曽我

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「為置く」の意味・読み・例文・類語

し‐お・く【為置・仕置】

  1. 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 ( 「し」はサ変動詞「する」の連用形 )
  2. しておく。処置する。しまつをつける。
    1. [初出の実例]「『ありもとぐまじう思ひにたる世の中に、こころなげなるわざをやしおかん』といへば」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
  3. 取り締まること。統治すること。
    1. [初出の実例]「牗民 タミヲシヲク」(出典:延宝八年合類節用集(1680)八)
  4. 罰を与える。こらしめる。
    1. [初出の実例]「某へ狼藉なす故是非に及ばず、其場にて四人の侍を仕置し折柄」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)五立)

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