能の曲目。四番目物。五流現行曲。金春(こんぱる)流は明治期の復曲。作者は宮増(みやます)ともいう。出典は『曽我物語』。曽我十郎(シテ)と五郎(ツレ)は、源頼朝(よりとも)の富士の巻狩を機に父の仇(あだ)を討とうと、母(ツレ)にいとまごいに行く。かってに還俗(げんぞく)したため勘当した五郎に母は会おうとしない。乳母(うば)の春日局(かすがのつぼね)も冷たい。十郎の説得と五郎の真情に母の怒りも解け、兄弟は別れの酒宴にりりしく相舞に舞い、狩場へと旅立っていく。曲名となった、母に形見の小袖を請うという「小袖乞(ごい)」のことは、現行曲本文には扱われていない。『夜討曽我(ようちそが)』『禅師曽我』はこの能の後編にあたる。幸若(こうわか)や古浄瑠璃(こじょうるり)にも『小袖曽我』があり、後世の歌舞伎(かぶき)の曽我物系列の先駆的作品となっている。
[増田正造]
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新