烏崎村(読み)からすざきむら

日本歴史地名大系 「烏崎村」の解説

烏崎村
からすざきむら

[現在地名]鹿島町烏崎

太平洋に注ぐ真野まの川の河口南岸に位置し、対岸南右田みなみみぎた村。海岸を南北に走る道を中心に集落が形成されている。現在の当地から南の原町市金沢かねざわにかけて、七世紀後半から九世紀にかけてのものと推定される金沢地区製鉄遺跡群がある。かつては烏浜からすはま村といい、のち烏崎村と改称したというが、応永一三年(一四〇六)新田一族の岩松義政が鎌倉より海路奥州に下ったとき、みさき(烏浜の古名)の沖に止まり、一羽の烏の案内によって上陸を果した。以来岬浜を改めて烏浜と名付けたとされる(以上「奥相志」)真野川の河口は港として古くから使用され、烏浜とともに漁業が盛んであったという。明暦検地の際に新村として成立したとされ、明暦二年(一六五六)の高三一七石余(相馬藩政史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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