烏帽子山遺跡(読み)えぼしやまいせき

日本歴史地名大系 「烏帽子山遺跡」の解説

烏帽子山遺跡
えぼしやまいせき

[現在地名]坂出市加茂町 烏帽子山

弥生時代の高地性遺跡。遺跡が所在する烏帽子山は標高二六五メートルの円錐形丘陵で、南麓から北麓にかけてには数多くの後期古墳がみられるが、五合目から上は傾斜角度が四五度を超えるかと思われる急斜面をなしている。弥生時代の遺物はこの五合目から山頂にかけて出土する。出土状況は斜面に累積する転石の下やその岩陰からのもので、その地形や周辺の状況からすると遺構を検出することはほとんど不可能な状態であった。表面採集された遺物は、弥生土器では壺・甕・高坏・器台など中期中葉から後半のもので、ほとんどの器種がそろっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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