烏頭変毛(読み)うとうへんもう

精選版 日本国語大辞典 「烏頭変毛」の意味・読み・例文・類語

うとう‐へんもう【烏頭変毛】

  1. 〘 名詞 〙 ( 烏の黒い頭の羽毛白色に変わるの意。燕(えん)の太子丹が秦王に捕らえられたとき、秦王が「烏頭が白に変わり、馬に角がはえたりすれば赦(ゆる)そう」といった「論衡」の故事から ) ありえないことのたとえ。また、配所から帰るたとえ。烏頭白。
    1. [初出の実例]「彼卿の奉行として、花洛に還帰あるべきよし、烏頭変毛の宣下をかうぶり給ぬ」(出典:法然上人行状画図(1307‐16頃)三六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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