精選版 日本国語大辞典 「無何有郷」の意味・読み・例文・類語 むかゆう‐きょうムカイウキャウ【無何有郷】 〘 名詞 〙 =むかう(無何有)の郷[初出の実例]「一体何を夢見てゐたかと云ひますと、それは、彼自身の理想郷、無可有郷(ムカイウキャウ)のこまごました設計についてでありました」(出典:パノラマ島綺譚(1926‐27)〈江戸川乱歩〉二) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「無何有郷」の解説 無何有郷 自然のままで、何の作為もない理想郷。 [使用例] こんな豪傑がすでに一世紀も前に出現しているなら、吾輩のような碌でなしはとうに御お暇いとまを頂戴して無何有郷に帰き臥がしてもいいはずであった[夏目漱石*吾輩は猫である|1905~06] [使用例] 一体何を夢見ていたかと言いますと、それは、彼自身の理想郷、無可有郷のこまごました設計についてでありました[江戸川乱歩*パノラマ島綺譚|1926~27] [解説] 「無可有」は自然のままで何の作為もないこと。 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報