デジタル大辞泉 「無何有の郷」の意味・読み・例文・類語 むかう‐の‐さと【無何有の▽郷】 《「荘子」応帝王から》自然のままで、何の作為もない理想郷。むかゆうきょう。むかうのきょう。[類語]理想郷・桃源郷・武陵桃源・別世界・別天地・ユートピア・シャングリラ・ザナドゥー・エルドラド・アルカディア 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「無何有の郷」の意味・読み・例文・類語 むかう【無何有】 の 郷(さと・きょう) ( 物一つない世界の意 ) 「荘子‐逍遙遊」に「今子有二大樹一、患二其無一レ用、何不下樹二之於無何有之郷、広莫之野一、彷徨乎無レ為二其側一、逍遙乎寝中臥其下上」と見える架空の世界で、無意・無作為で、天然・自然の郷。むかゆうきょう。ユートピア。[初出の実例]「心をし無何有乃郷(むがうノさと)に置きてあらば藐姑射の山を見まく近けむ」(出典:万葉集(8C後)一六・三八五一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例