無功用(読み)ムクユウ

精選版 日本国語大辞典 「無功用」の意味・読み・例文・類語

む‐くゆう【無功用】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。身・口・意の動作に少し作為もなく、全く自然のままであること。意志的な行為を超越して自然のままにまかせること。八地以上の菩薩境界とされるが、また禅ではこれをもって禅者の行為のあるべきすがたとする。
    1. [初出の実例]「この防非止悪の功能、任運無功用に日夜に増長して」(出典:十善法語(1775)一〇)

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