…寛政期の旗本の知行(ちぎよう)形態は知行取の人数2264人(43%),知行高262万7540石(80%)(図1),蔵米取の人数2941人であり,蔵米高の内訳は切米取62万1525俵(2836人分)が大部分を占め(図2),現米取と扶持取は少である。 旗本の幕府勤仕は有職を原則としたが無役の者も少なくない。有職の旗本は武事系の番方(ばんかた)と文事系の役方に分かれ(番方・役方),はじめは番方が重視されたが,泰平のためしだいに役方が重視されるにいたった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」