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課役 カエキ

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デジタル大辞泉の解説

か‐えき〔クワ‐〕【課役】

仕事を割り当てること。また、割り当てられた仕事。
律令制で、調役(えき)。租税と夫役(ぶやく)。かやく。

か‐やく〔クワ‐〕【課役】

かえき(課役)

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百科事典マイペディアの解説

課役【かやく】

〈かえき〉ともいう。律令制下での調(ちょう)・庸(よう)・雑徭(ぞうよう)の総称。本来中国隋唐期の税制を示す用語で,唐の時代には租(そ)・調・歳役(さいえき)の総称であったが,丁(てい)あたり年間20日が課された歳役から絹・布で代納する庸に移行し,租庸調を意味するようになった。
→関連項目一国平均役荘園(日本)

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世界大百科事典 第2版の解説

かえき【課役】

中国,隋・唐時代の成文法典《律令》に定められた公課の呼称。〈かやく〉ともいう。課は割り当てて徴収する,役は労役に徴発する意味の動詞,名詞で,これを組み合わせて公課の主体を指称した。その内容は(丁あたり粟2石)と調(丁あたり絹2丈,あるいは麻布2丈5尺,それに付属物として絹糸,綿(まわた)あるいは麻糸が加わる)および役(年間20日間の力役,中央政府が徴発し主都の建設,土木工事等に使われる)の3種よりなる。

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大辞林 第三版の解説

かえき【課役】

仕事を割り当てること。また、割り当てられた仕事。
かやく(課役) 」に同じ。

かやく【課役】

仕事を割りあてること。また割りあてられた仕事。
律令制下、国家が人民に課した調・庸よう・雑徭ぞうようの総称。
中世・近世、租税一般の呼称。かえき。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

課役
かえき

律令(りつりょう)制における基本的な人頭税。中国の晋(しん)・南北朝期に整備され、隋(ずい)に至って確立した。本来は力役を賦課するという意味であったが、均田制に対応する農民の負担義務として丁男(ていなん)の人頭税を表示する語となった。しかし、力役(歳役(さいえき)、雑徭(ぞうよう))のみをさすとする説もある。一般には、唐制の税目としては、「課」が租(そ)(粟(もみごめ)2石)、調(ちょう)(絹(きぬあしぎぬ)2丈、または布2丈5尺)で、「役」が歳役(年20日)かそのかわりの庸(よう)(1日に絹3尺、または布3尺7寸5分)をさし、21~59歳の男子が納めた。8世紀末には両税法に転換する。
 日本では、「課」が調のみ、「役」が庸(ときには雑徭も含む)で、人頭税と班田は対応しなかったので田租は除外される。平安期には地税化した。[明石一紀]
『曽我部静雄著『均田法とその税役制度』(1953・講談社)』

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世界大百科事典内の課役の言及

【課役】より

…その内容は(丁あたり粟2石)と調(丁あたり絹2丈,あるいは麻布2丈5尺,それに付属物として絹糸,綿(まわた)あるいは麻糸が加わる)および役(年間20日間の力役,中央政府が徴発し主都の建設,土木工事等に使われる)の3種よりなる。役は1日当り3尺の絹(あるいは3尺7寸5分の麻布)に換算代納されるのが一般となり,これはと呼ばれ,課役は租庸調を意味するようになった。かように公課が成丁ひとりひとりに賦課されたのは,成丁に田地を分給する均田制が背後に想定されたからであるが,7世紀後期には土地不足等による均田制のゆきづまりが顕在化し,課役以外の地税(所有田土面積に応じて賦課)や税銭(資産等に応じて各戸から徴集)等に公課の比重が移行するようになった。…

【浮浪・逃亡】より

…両者をあわせて〈浮逃〉とも略称される。通説的見解では,律令本来の規定としては,本籍地を離脱した者のうち,他国にあって課役を全部出す場合が浮浪であり,課役を出さない場合が逃亡であるが,現実政治の上では両者はしばしば混同されて扱われた。律令政府は〈浮逃〉に対して厳罰をもってのぞみ,可能なかぎり本籍地への送還をおしすすめたが,715年(霊亀1)に発せられた格によって,それぞれの現住地において戸籍に登録し,そこで課役を負担させるという,実情にあわせた政策に転換したとされている。…

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