無量寺跡(読み)むりようじあと

日本歴史地名大系 「無量寺跡」の解説

無量寺跡
むりようじあと

国鉄鎌倉駅西方から、銭洗ぜにあらい弁天へ抜ける隧道手前付近の無量寺谷むりようじがやつにあったらしい。宗旨未詳。

金沢文庫古文書」の伝法灌頂附法次第に建長二年(一二五〇)九月「相州鎌倉无量寿寺」とみえ、同文書には無量寿院の名が散見する。文永二年(一二六五)六月三日、秋田城介義景十三年忌仏事が無量寿院で催された際、導師説法の最中に大雨によって山上の聴聞用仮屋が倒壊、二名の半死半生者が出(吾妻鏡)、また、弘安三年(一二八〇)九月一四日、無量寿院において編智院法爾が灌頂を秋田城介安達泰盛に授けたとある(編智院法印灌頂資記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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