しかり【然】 と いえども
- 接続詞的に用いて、先行の事柄に対し、後続の事柄が反対・対立の関係にあることを示す。そうではあるが。そうはいっても。しかし。
- [初出の実例]「玄奘此を用て国恩を報し奉らむに、誠に尽すこと能はず、然りと雖も亦万分の一を冀ふ」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九)
- 「今日の如き昌運に至り、光輝を発したるは、未曾有の事なるべし、然りといへども、ここに止まるべからず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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