然といえども(読み)しかりといえども

精選版 日本国語大辞典 「然といえども」の意味・読み・例文・類語

しかり【然】 と いえども

  1. 接続詞的に用いて、先行事柄に対し、後続の事柄が反対対立関係にあることを示す。そうではあるが。そうはいっても。しかし。
    1. [初出の実例]「玄奘此を用て国恩を報し奉らむに、誠に尽すこと能はず、然りと雖も亦万分の一を冀ふ」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九)
    2. 「今日の如き昌運に至り、光輝を発したるは、未曾有の事なるべし、然りといへども、ここに止まるべからず」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android