然もあらばあれ(読み)サモアラバアレ

デジタル大辞泉 「然もあらばあれ」の意味・読み・例文・類語

もあらばあれ

それならそれでしかたがない。なるようになれ。ままよ。さもあれ。
「―、造化の翁が造り做したる活世界は」〈逍遥小説神髄

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精選版 日本国語大辞典 「然もあらばあれ」の意味・読み・例文・類語

さも【然も】 あらばあれ

  1. すでに存する事態を受けて、その事態を不本意ながら容認する気持を表わす。どうともなるがよい。ままよ。漢文の「遮莫遮渠任他」の訓読にも用いる。
    1. [初出の実例]「思ふには忍ぶることぞ負けにける逢ふにしかへばさもあらばあれ」(出典:伊勢物語(10C前)六五)
    2. 「また愚が誹りはさもあらはあれ、国家の善道進みてん」(出典:信長記(1622)起)

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