日本大百科全書(ニッポニカ) 「焼きならし」の意味・わかりやすい解説 焼きならしやきならしnormalizing 鉄鋼材料の組織は加熱・冷却・鍛造などによって多様に変化し、ときには結晶粒が異常に粗大化したり、炭化物の形態が不良になったりする。このような異常組織を標準的な状態に調整し直して、その後の熱処理(焼入れ・焼戻しなど)を正常に行えるようにするための中間的な操作を焼きならし(または焼準(しょうじゅん)処理)という。通常、900℃程度の温度に徐熱し、しばらく保持してから大気中で冷却する方法がとられている。[西沢泰二][参照項目] | 熱処理 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例