コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

焼き石膏 やきせっこう

大辞林 第三版の解説

やきせっこう【焼き石膏】

石膏を熱して結晶水の一部を脱水して得られる白色粉末。水を加えて練ると、石膏に戻る。歯科用・彫塑用・左官用材料に用いる。半水石膏。焼しよう石膏。

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

焼き石膏
やきせっこう
calcined gypsum

硫酸カルシウム二水和物(二水石膏)の乾式焼成によって得られる2分の1水和物(半水石膏)CaSO4・1/2H2Oのこと。(かしょう)石膏、プラスターなどともいわれる。古代から美術、建築に使われ、18世紀末以来工業生産されている。日本では明治末期から陶磁器業界で用いられるようになった。二水石膏を粉砕して平釜(ひらがま)に入れ、150~200℃で2~4時間焼したのち、大気中熟成によって水分を吸収させてつくる。水を加えて練ると、もとの二水和物に戻り硬化する。このとき体積の膨張を伴う。半水石膏にはα(アルファ)型とβ(ベータ)型が知られており、いわゆる焼き石膏ではβ型に多少のα型が混合している。結晶が微細で、適当な粘度に練り上げるのに多量の水を必要とし、そのため硬化物の強度が低い。なお、二水石膏を加圧釜の中で湿式加熱、すなわち水蒸気と水を加えて加熱すると、α型の半水石膏が得られる。結晶がよく発達し、少量の水ですむので強度が大きくなる。いわゆる焼き石膏(β‐半水石膏主体)は石膏プラスター、石膏ボード、陶磁器用型材に、また、α‐半水石膏を多く含むものは、金属工業用鋳型材、医療用などに用いられる。[鳥居泰男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

焼き石膏の関連キーワードプラスターボードバッサーニ石石膏ボードセメント結晶水ギプス白墨

今日のキーワード

処暑

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで,太陽の黄経が 150°に達した日 (太陽暦の8月 23日か 24日) に始り,白露 (9月8日か9日) の前日までの約 15日間であ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android