煙雲(読み)エンウン

デジタル大辞泉 「煙雲」の意味・読み・例文・類語

えん‐うん【煙雲】

煙と雲。雲煙
雲のように高く立ちのぼる煙。
「猛火虚空にみちて、暴風―をあぐ」〈古活字本平治・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煙雲」の意味・読み・例文・類語

えん‐うん【煙雲・烟雲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 煙のように空中にたなびくもの。もやや、くも。雲煙。
    1. [初出の実例]「烟雲万古色、松相九冬堅」(出典:懐風藻(751)和藤江寺詠裨叡山先考之旧禅処柳樹之作〈麻田陽春〉)
    2. [その他の文献]〔淮南子‐主術訓〕
  3. 雲のように高くたちのぼる煙。
    1. [初出の実例]「猛火虚空にみちて、暴風煙雲をあぐ」(出典:平治物語(1220頃か)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「煙雲」の読み・字形・画数・意味

【煙雲】えんうん

かすみとくも。清・銭大〔梁山舟前輩八十〕詩 占め得たり西湖第一峯 雲供す、千重 門に懸く曼碩(掲斯)の山舟の字 人はる坡軾)笠屐(りふげき)の容

字通「煙」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android