雲煙(読み)ウンエン

デジタル大辞泉 「雲煙」の意味・読み・例文・類語

うん‐えん【雲煙/雲×烟】

雲と煙。または、煙のように薄くたなびく雲。転じて、雲とかすみ
杜甫「飲中八仙歌」から》書画墨色筆跡が鮮やかなこと。

くも‐けぶり【雲煙】

雲と煙。雲または煙。うんえん。
火葬にすること。また、その煙。

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精選版 日本国語大辞典 「雲煙」の意味・読み・例文・類語

くも‐けぶり【雲煙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雲と煙。雲または煙。うんえん。
    1. [初出の実例]「ありつる姿は、雲煙と立ち消えて、鬼神の姿は失せにけり」(出典:大観本謡曲・飛雲(室町末))
  3. 火葬にすること。また、その煙。
    1. [初出の実例]「雲けぶりとも、この世の大事の後に、心安くせさせ給へ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉の村菊)

うん‐えん【雲煙・雲烟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雲と煙。転じて、雲とかすみ。
    1. [初出の実例]「古木寒岩屋数椽、江山表裏鎖雲烟」(出典:翰林胡蘆集(1518頃)三・画軸)
    2. [その他の文献]〔陸機‐尸卿亭詩〕
  3. 書画の墨跡が鮮やかなさま。転じて、山水名画や立派な書。〔杜甫‐飲中八仙歌詩〕

くも‐けむり【雲煙】

  1. 〘 名詞 〙くもけぶり(雲煙)

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