照屋林助(読み)テルヤ リンスケ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「照屋林助」の解説

照屋 林助
テルヤ リンスケ


職業
琉球漫談家

生年月日
昭和4年 4月4日

出生地
大阪府 大阪市此花区

出身地
沖縄県 沖縄市諸見里

学歴
屋良国民学校卒

経歴
父は沖縄音楽家の照屋林山、“りんけんバンド”を率いるミュージシャンの照屋林賢は長男。小学1年の時に両親とともに沖縄に帰り、16歳で沖縄戦に遭遇、米軍捕虜となる。父に琉球の古典音楽を学び、また琉球漫談の草分け的存在であった小那覇舞天に師事。昭和32年歌謡漫談の“ワタブーショー”を結成、父から受け継いだ古典音楽と舞天から学んだ大衆芸能を融合させ、さらにジャズやラテン音楽を取り入れた独自の笑いを生み出し、小柄な前川守康とのデコボココンビで人気を博した。一方、早くから電気三味線での演奏を行った他、小型のポケット三味線、音域を広くした4弦の四線なども作成。“戦後沖縄ポップスの祖”といわれ、作詞・作曲から、狂歌作者、評論MC、三絃鑑定家、人生相談まで幅広い分野で多芸多才ぶりを発揮、“てるりん”の愛称で親しまれた。平成元年基地の街・旧コザ市をなつかしむ人々によって形成されたコザ独立国の初代大統領に就任した。著書に「沖縄地謡全集」「沖縄の神さまから贈られた言葉」、自伝に「てるりん自伝」がある。

受賞
CMタレント賞〔平成3年〕,沖縄市文化功労賞〔平成6年〕

没年月日
平成17年 3月10日 (2005年)

家族
父=照屋 林山(沖縄音楽家),長男=照屋 林賢(ミュージシャン)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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