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煩悩即菩提 ぼんのうそくぼだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

煩悩即菩提
ぼんのうそくぼだい

仏教用語。生死即涅槃とともに大乗仏教の真髄を表わす言葉。悟りを妨げる心作用である煩悩菩提すなわち悟りと相即不二 (そうそくふに) であるという意。煩悩の本体は真実の真如であるから,煩悩を離れて菩提もないことをいう。

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デジタル大辞泉の解説

煩悩(ぼんのう)即(そく)菩提(ぼだい)

仏語。煩悩にとらわれている姿も、その本体は真実不変の真如(しんにょ)すなわち菩提(悟り)であって、煩悩と菩提は別のものではないということ。

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大辞林 第三版の解説

ぼんのうそくぼだい【煩悩即菩提】

一般には煩悩と悟りである菩提とは相対立するものとしてとらえられるが、両者ともその本体は真如なのであり、真理の立場からすれば、煩悩こそがそのまま菩提にほかならないということ。現実肯定的な大乗仏教の立場を強調した表現。

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世界大百科事典内の煩悩即菩提の言及

【煩悩】より

…このようにして煩悩を滅尽し欲望を断ち切って,正覚を開いた聖者が阿羅漢(あらかん)(羅漢)というもので,再び輪廻(りんね)の苦に陥らないけれども,これを小乗の覚とするのが大乗仏教である。大乗では煩悩即菩提といい,煩悩に苦しんでいる現実の中に,生きた菩提があるというので,悪人正機(あくにんしようき)という主張も出てくる。煩悩深重(じんじゆう)の悪人ほど阿弥陀如来の救済に真っ先にあずかれるという,常識と矛盾したような教理は,煩悩即菩提と同じ大乗仏教の論理から出たものである。…

※「煩悩即菩提」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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