煮え花(読み)ニエバナ

デジタル大辞泉 「煮え花」の意味・読み・例文・類語

にえ‐ばな【煮え花/煮え端】

汁物や煮物などを火にかけた際の煮え始め。沸騰した直後
にばな」に同じ。
「ごぶりごぶりと―の、茶瓶頭を振り立てて」〈浄・女腹切

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精選版 日本国語大辞典 「煮え花」の意味・読み・例文・類語

にえ‐ばな【煮花・煮端】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 煎じたばかりの香味のある茶。でばな。にばな。〔和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「奈良茶のにゑばなを、親爺も一杯旦那も一杯」(出典:浄瑠璃・大職冠(1711頃)道行)
  3. 火を通したばかり。調理したて。
    1. [初出の実例]「色のあしき物、臭(か)のあしき物、にえばなをうしなへる物くらはず」(出典養生訓(1713)三)

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