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煮繭 しゃけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

煮繭
しゃけん

繭から糸を繰取る際,繭を湯で煮て膠着している繭層のセリシン (繭層の 25%を占め,フィロブロインをおおっている) を軟和溶解させ,繭糸のほぐれをよくするために行う繰糸の準備工程。煮繭の適否は生産する生糸の品質や糸量,繰糸工程に大きく関係する重要な作業である。セリシンを軟和溶解させるために,現在では必ず煮繭の前か途中で浸湯法という作業を行う。浸湯法には真空状態にするとか,薬剤を使うとかする方法があるが,いずれも繭内に湯水を効果的に浸透させるためのものである。

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デジタル大辞泉の解説

しゃ‐けん【煮繭】

繰糸の際の繭糸のほぐれをよくするために、あらかじめ繭を湯などで煮ておく処理。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の煮繭の言及

【解舒】より

…解舒を左右する要因は,蚕品種,飼育条件,作柄,製糸条件などがあげられるが,なかでもとくにカイコが吐糸営繭を行う上蔟(じようぞく)時期の気象条件や蔟中保護のいかんの影響を最も強く受けるといわれる。繭糸を解舒させるには,繭層を構成する繭糸相互を膠着させているセリシンを熱水,蒸気などで適度に膨潤軟和させなければならないが,これを煮繭という。【小河原 貞二】。…

【製糸】より

…繭から生糸を作る諸工程の総称。広義では玉糸や野蚕(やさん)糸を作ることを含めることがあるが,一般にはカイコの作る繭を原料として生糸を作るための,生繭(なままゆ)の乾燥(乾繭(かんけん)),貯繭,原料調整,煮繭,繰糸(そうし)および揚返し,仕上げなどの一連の工程をいう。(1)乾繭 生繭を乾燥するのは,殺蛹(さつよう)して発蛾(はつが)を防ぎ,長期間貯蔵しても,カビが発生しないようにすることを目的としている。…

※「煮繭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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