煮転(読み)にっころがし

精選版 日本国語大辞典 「煮転」の意味・読み・例文・類語

にっ‐ころがし【煮転】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「にころがし(煮転)」の変化した語 ) =にころばし(煮転)
    1. [初出の実例]「『お菜は何にがあるかな』『芋の煑(ニ)っ転(コロ)がしだ』」(出典落語・法華長家(1894)〈四代目橘家円喬〉)

に‐ころばし【煮転】

  1. 〘 名詞 〙 サトイモクワイジャガイモなどを、まるのままか、あるいは一口切りにして、こげつかないように、鍋の中でころがしながら、汁がなくなるまで煮つめること。また、その煮たもの。にころがし。にっころがし。
    1. [初出の実例]「にころばしどこいどこいといふさかな」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和四(1767)礼五)

に‐ころがし【煮転】

  1. 〘 名詞 〙にころばし(煮転)
    1. [初出の実例]「好物の今川焼里芋の煮(ニ)ころがしなど」(出典:大つごもり(1894)〈樋口一葉〉上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む