一口(読み)イック

デジタル大辞泉の解説

いっ‐く【一口】

一つの口。転じて、人ひとり、また、生き物1匹。いっこう。
釜など口のあいている器物や、刀剣など刃物の一つ。→口(く)

いっ‐こう【一口】

一つの口。同じ口。また、一人の人。いっく。
刀剣や口のあいている器物の一つ。
「蝋塗の晃(きら)めく―の短刀なり」〈紅葉金色夜叉
同じように口をそろえて言うこと。
「お家の柱をかぶりくらふ佞人(ねいじん)と、此の和田兵衛を―の、御挨拶こそ心外なれ」〈浄・源頼家源実朝鎌倉三代記
ひとくち。
「―の食」〈地蔵菩薩霊験記・五〉

ひと‐くち【一口】

飲食物を1回口に入れること。また、その量。「一口で食べてしまう」「一口お召し上がりください」
まとめて手短に言うこと。「一口で言えばこうなる」
少し物を言うこと。一言(ひとこと)。「一口口を挟む」
株・寄付などの一単位。「一口五千円の寄付」
多人数で組んでする仕事などの、一人分の割当て。「一口乗る」

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大辞林 第三版の解説

いっこう【一口】

一つの口。
ひとこと。
ひと振りの刀。ひと振り。

ひとくち【一口】

一回口に入れること。 「 -で食う」
ちょっと口を動かして食べること。また、それだけのわずかな量。 「 -だけ食べる」
手みじかにかいつまんで言うこと。また、異なる物事を同じように扱って言うこと。 「 -に言うと…」 「 -に職業といってもいろいろある」
あるひとまとまり。株・寄付・出資などの一単位。 「 -寄付する」
一部分。 → 一口乗る
一つのことば。ひとこと。 「 -返事」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一口
いもあらい

京都府南部、久世(くせ)郡久御山(くみやま)町の一地区。中世には芋洗と記された。干拓前の旧巨椋(おぐら)池の排水口に位置し、三方が沼に囲まれていたので、一口の字を用いたという。集落は旧巨椋池西岸の堤防の片側に東西に細長く並び、特色ある家並みを残している。かつては淡水漁業が盛んで、江戸時代には淀(よど)川一帯の漁業権を有していた。巨椋池排水幹線(前川)堤の両岸には200本のサクラ並木があり、開花時には花見の人でにぎわう。また、第二京阪道路巨椋池インターチェンジがある。[織田武雄]

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