煽り付ける(読み)アオリツケル

デジタル大辞泉 「煽り付ける」の意味・読み・例文・類語

あおり‐つ・ける〔あふり‐〕【×煽り付ける】

[動カ下一][文]あふりつ・く[カ下二]
盛んにおだてる。おだてあげる。「―・けて幹事役を押しつける」
(「呷り付ける」と書く)酒などを勢いよく続けて飲む。一気に飲む。「冷酒を―・ける」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「煽り付ける」の意味・読み・例文・類語

あおり‐つ・けるあふり‥【煽付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]あふりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 盛んにおだてる。おだてあげる。
    1. [初出の実例]「思入れあふり付(ツケ)て、おごらせてやらうではねへか」(出典滑稽本八笑人(1820‐49)二)
  3. 酒を勢いよく続けざまに飲む。ぐいぐい盛んに飲む。
    1. [初出の実例]「フラスコの口から洋酒をあふり附(ツケ)て」(出典:西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四)
  4. 取引相場で、相場を狂わせる。また、転じて、倒産させる。
    1. [初出の実例]「よき商人屋かぶしきをあをりつけたお仲ゆへ」(出典:洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android