冷酒(読み)れいしゅ

精選版 日本国語大辞典 「冷酒」の意味・読み・例文・類語

れい‐しゅ【冷酒】

〘名〙
① 燗をしない酒。ひやざけ。ひや。《季・夏》
蔭凉軒日録‐長享二年(1488)正月一三日「浦引愚書院、先以冷酒一献乃斎」 〔白居易‐北亭招客詩〕
② 燗をしないで飲むようにつくった酒。

ひや‐ざけ【冷酒】

〘名〙 燗(かん)をしていない酒。冷たい酒。れいしゅ。ひや。⇔燗酒。《季・夏》 〔易林本節用集(1597)〕
※俳諧・句兄弟(1694)上「冷酒やはしりの下の石だたみ〈其角〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「冷酒」の意味・読み・例文・類語

れい‐しゅ【冷酒】

かんをしない酒。ひやざけ。ひや。 夏》
燗をしないで飲むようにつくった酒。冷用酒。
[類語]冷や酒燗酒熱燗燗冷まし

ひや‐ざけ【冷(や)酒】

かんをしない酒。また、冷やした酒。ひや。 夏》「―やつくねんとして酔ひにけり/友二」
[類語]冷酒燗酒熱燗燗冷まし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「冷酒」の読み・字形・画数・意味

【冷酒】れいしゆ

ひや酒。唐・白居易〔何れの処にか春先づ到る〕詩 何(いづ)れの處にか、春先づ到る 橋東、水北の亭 凍、開くこと未だ得ず 冷酒、むも

字通「冷」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

飲み物がわかる辞典 「冷酒」の解説

れいしゅ【冷酒】


冷やした日本酒。低い温度でも香りがたつ生酒吟醸酒などを用いることが多い。◇「冷や酒」をいうこともある。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android