最新 地学事典 「熱水循環」の解説
ねっすいじゅんかん
熱水循環
hydrothermal circulation
海底下の基盤岩(おもに海洋地殻)の透水性の高い部分において,温度差による浮力で生じる流体循環。海洋とプレートの境界部における熱と物質の輸送・収支に重要な役割を果たしている。中央海嶺・背弧拡大軸や火山の近傍における,熱水噴出や熱水鉱床の形成を伴う高温の循環のほか,幅広い年齢の海洋底に低温の熱水循環が存在する。基盤岩が露出する地域では露岩を通して海水とつながった流れ,厚い堆積物に覆われた地域では基盤岩内で閉じた流れとなる。
執筆者:山野 誠
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

