精選版 日本国語大辞典 の解説 えんせき【燕石】 を 裹(つつ)み玄圃(げんぽ)を履(ふ)み魚目(ぎょもく)をおびて漲海(ちょうかい)に遊(あそ)ぶ ( 「太平御覧‐地部」に引く「鬫子」に「宋之愚人、得二燕石于梧台之東一帰而蔵レ之以為二大宝一〈略〉客見レ之盧胡而笑、曰、此燕石耳、与二瓦甓一不レ異、主人大怒、蔵レ之愈固」とあるのによる。「玄圃」は崑崙(こんろん)山上にあるという仙人の居所。「漲海」は南海のこと。すなわち宝石や真珠の本場 ) 燕石や魚の目を宝と思いこんで、本物の宝石や珠玉が多い所へ持っていって自慢すること。自慢してかえって恥をかくことのたとえ。[初出の実例]「燕石を裹み玄圃を履み魚目を帯て漲海に游ぶ。祇詆(ただそしり)を取るのみといひしに均としく」(出典:浮世草子・鬼一法眼虎の巻(1733)七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例