燕石(読み)エンセキ

デジタル大辞泉 「燕石」の意味・読み・例文・類語

えん‐せき【×燕石】

燕山から出る、ぎょくに似るが玉でない石の意》まがいもの。また、価値のないものを珍重し、誇ること。小才の者が慢心するたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「燕石」の意味・読み・例文・類語

えん‐せき【燕石】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 燕山から出る、玉(ぎょく)に似て玉でない石。まがいもの。
    1. [初出の実例]「併楚雞之交丹鳳。燕石之比趙壁体也」(出典異制庭訓往来(14C中))
  3. ( 宋の愚人が燕石をたいせつにしたという「太平御覧‐鬫子曰」の故事から ) 価値のない物を宝として誇ること。小才の者が慢心するたとえ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「燕石」の読み・字形・画数・意味

【燕石】えんせき

まがい物。

字通「燕」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android