炭鉱爆薬(読み)タンコウバクヤク

デジタル大辞泉 「炭鉱爆薬」の意味・読み・例文・類語

たんこう‐ばくやく〔タンクワウ‐〕【炭鉱爆薬】

炭鉱で使用することを旧通産省が認めていた爆薬検定爆薬

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精選版 日本国語大辞典 「炭鉱爆薬」の意味・読み・例文・類語

たんこう‐ばくやくタンクヮウ‥【炭鉱爆薬】

  1. 〘 名詞 〙坑内で危険なく使用できる爆薬。坑内のガス爆発炭塵爆発を避けるため、爆発温度が低く、しかも爆発力は低くないものが要求される。ふつう硝酸アンモニウムを主剤とし、爆発温度を下げ爆炎を生じないよう塩化ナトリウムを加えたものが多い。安全爆薬。検定爆薬。

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百科事典マイペディア 「炭鉱爆薬」の意味・わかりやすい解説

炭鉱爆薬【たんこうばくやく】

メタンガスや石炭微粉末が空気と爆発性混合物をつくるおそれのある炭鉱内でも安全に使用できるようにした爆薬。硝安爆薬,白梅ダイナマイトなど。日本では実際の炭鉱の坑道に似せて作った試験坑道で試験し(坑道試験),この試験に合格したものを検定爆薬としている。
→関連項目硝安爆薬爆薬

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「炭鉱爆薬」の意味・わかりやすい解説

炭鉱爆薬
たんこうばくやく
permissible explosives; permitted explosives

法律により国の行う爆発安全度検定試験に合格した炭鉱用の爆薬類。可燃性ガスや爆発性炭塵の多い炭鉱の坑内で,普通の使用法でそれらに引火することなく安全に使うことができるもの。検定爆薬の慣用語で安全爆薬ともいう。ガス,炭塵に対する引火を防止する目的で,爆発熱を吸収して爆発温度を下げ,それにより爆炎の長さ,爆炎時間,爆速などを減じる減熱消炎剤 (食塩,海藻粉など) が含ませてある。

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改訂新版 世界大百科事典 「炭鉱爆薬」の意味・わかりやすい解説

炭鉱爆薬 (たんこうばくやく)

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世界大百科事典(旧版)内の炭鉱爆薬の言及

【検定爆薬】より

…石炭鉱山などメタンガスや炭塵の発生がある坑内での爆破に用いることが認められている爆薬。俗に炭鉱爆薬ともいう。爆発温度が低く,火炎を小さく抑えてある爆薬で,国の定める方法にしたがって検定を受け,それに合格した爆薬である。…

※「炭鉱爆薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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