爽やぐ(読み)サワヤグ

デジタル大辞泉 「爽やぐ」の意味・読み・例文・類語

さわ‐や・ぐ〔さは‐〕【爽やぐ】

《歴史的仮名遣いは「さわやぐ」とも》
[動ガ四]さわやかになる。気分が晴れやかになる。
「やうやう御心地―・がせ給ひて」〈狭衣・二〉
[動ガ下二]気分を晴れやかにする。
「いましばし―・げて、わたし奉れ」〈夜の寝覚・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「爽やぐ」の意味・読み・例文・類語

さわ‐や・ぐさは‥【爽やぐ】

  1. ( 歴史的かなづかいは「さわやぐ」とも )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 ガ四段活用 〙 気分がさわやかになる。こころよく清々する。
    1. [初出の実例]「時々おこり悩ませ給ひし御目も、さはやぎ給ひぬれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)澪標)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 さわやかにする。さっぱりした気分にする。
    1. [初出の実例]「仏の御しるしいと尊し。いましばしさはやげて、わたし奉れ」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android