爽らか(読み)サワラカ

デジタル大辞泉 「爽らか」の意味・読み・例文・類語

さわ‐らか〔さは‐〕【爽らか】

[形動ナリ]《歴史的仮名遣いは「さわらか」とも》
ごたごたしていないで、さらりとしたさま。さっぱり。
「けざやかなる髪のかかりの、少し―なるほどに薄らぎにけるも」〈初音
話し方などがはっきりしているさま。きっぱり。
「なほ勘当し給はば、ちることふみにても書きて見せ奉らむと、―に宣へば」〈海人刈藻・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「爽らか」の意味・読み・例文・類語

さわ‐らかさは‥【爽らか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 歴史的かなづかいは「さわらか」とも )
  2. さっぱりしているさま。さわやかなさま。きよらかなさま。
    1. [初出の実例]「小舎人童、ちひさくて髪いとうるはしきが、筋さはらかに」(出典:枕草子(10C終)五四)
  3. はっきりとしているさま。きっぱりとしたさま。
    1. [初出の実例]「なほ勘当し給はば、ちることふみにても書きて見せ奉らむと、さはらかに宣へば」(出典:海人刈藻物語(1271頃)三)

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