爽然(読み)そうぜん

精選版 日本国語大辞典 「爽然」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぜんサウ‥【爽然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. 心身のさわやかなさま。爽快なさま。
    1. [初出の実例]「其精妙工緻、無使観者爽然生奇想焉」(出典解体新書(1774)序)
    2. 「一盃を傾くれば則ち渾身爽然として清凉骨を洗ふ」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉四)
    3. [その他の文献]〔李白‐遊秋浦白陂詩〕
  3. ぼんやりとするさま。失意のさま。
    1. [初出の実例]「後読東坡詩〈略〉議論更進一層之爽然自失」(出典:五山堂詩話(1807‐16)二)
    2. [その他の文献]〔史記‐屈原賈生伝賛〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「爽然」の読み・字形・画数・意味

【爽然】そう(さう)ぜん

さわやか。また、然とする。〔池北偶談、談芸八、梅詩〕一日、予曰く、舟洞を去り 江に宿す。此れ誰(たれ)の語ぞと。愚山(施閏章)曰く、州(応物)・劉(長)なるかと。予曰く、乃ち兪(尭臣)なりと。愚山爲に爽然たること久し。

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