20世紀日本人名事典 「片倉衷」の解説
片倉 衷
カタクラ タダシ
昭和期の陸軍少将 関東軍参謀。
- 生年
- 明治31(1898)年5月18日
- 没年
- 平成3(1991)年7月23日
- 出身地
- 福島県
- 学歴〔年〕
- 陸士〔大正8年〕卒,陸大〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 昭和5年関東軍参謀部付となり、6年の満州事変では大尉で「満州事変機密政略日誌」を執筆、関東軍の軍事行動の詳細な記録となった。9年少佐に進級、対満事務局、第12師団参謀、軍務局課員などを歴任。11年の2.26事件では統制派の有力メンバーとして皇道派から攻撃され、陸相官邸で磯部浅一に拳銃で撃たれ負傷した。12年再び関東軍参謀となり、太平洋戦争時には関東防衛軍、第15軍、18年ビルマ方面軍参謀、19年下志津飛行師団長となり、同年少将。20年には第202師団長として高崎で終戦を迎えた。著書に「戦陣随録」。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報