片巣村(読み)かたすむら

日本歴史地名大系 「片巣村」の解説

片巣村
かたすむら

[現在地名]川井村片巣

川井村の西に位置し、閉伊川がほぼ中央を北に大きくうねって東流する。閉伊街道が通る。慶長五年(一六〇〇)九月二三日の楢山帯刀佐宛の南部利直知行宛行状(盛岡南部文書)に「片瀬村」とみえ、楢山氏の知行地となる。元禄十郡郷帳では当村は川井村に入るとある。享保三年(一七一八)検地帳(盛岡市中央公民館蔵)では百姓数一二人、高二三石余、年貢は金納で、川井村など楢山氏給地の村々同様、一〇〇石につき一二〇匁のほか、真綿役・小物役・椀飯役などが課されていた。「邦内郷村志」では蔵分二三石余のみで、枝村に横障子よこしようじがある。享和三年(一八〇三)の仮名付帳では家数一四で、枝村はなし。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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