片海(読み)かたうみ

日本歴史地名大系 「片海」の解説

片海
かたうみ

中世の東条とうじよう郷内にあった地名。現天津小湊町東部の内浦うちうら湾一帯に比定される。文永一二年(一二七五)のものとみられる二月一六日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)は新尼御前への返書で、日蓮の在所甲斐国波木井はきい(現山梨県身延町)へ送られてきた甘海苔について礼を述べ、「古郷の事はるかに思わすれて候つるに、今此のあまのりを見候て、よしなき心をもひいてて、うくつらし、かたうみ(片海)いちかは(市河)こみなと(小湊)の磯のほとりにて昔見しあまのりなり、色形あちわひもかはらす、なと我父母かはらせ給けんと、かたちかへなるうらめしさ、なみたをさへかたし」と感慨を記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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