片見世(読み)カタミセ

デジタル大辞泉 「片見世」の意味・読み・例文・類語

かた‐みせ【片見世/片店】

店の一部で、本業とは別の商売をすること。また、その店。
「すこしの酒、―に米商売しけるが」〈浮・織留・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「片見世」の意味・読み・例文・類語

かた‐みせ【片見世】

  1. 〘 名詞 〙 商店の一部で、本業とはちがう商品を副業的にあきなうこと。また、その店。京坂の商店に多く、他人がその店を営むこともあった。片手間の店。
    1. [初出の実例]「しゃうしゃうのよるのあめうろ片見世をみれば平砂の落鴈もあり」(出典:狂歌・後撰夷曲集(1672)八)
    2. 「中にも扇子(あふぎ)屋といふ人、むかしはすこしの酒、片見せに米商売しけるが」(出典浮世草子西鶴織留(1694)一)

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