日本歴史地名大系 「片隈」の解説 片隈かたくま 福岡県:鞍手郡若宮町水原村片隈中世の史料に散見する地名で、現水原(みずはら)の字片熊(かたくま)が遺称地とみられる。同所は若宮八幡宮の北東付近にあたる。弘安八年(一二八五)三月日の水原若宮社村々相撲次第(町村書上帳/鎌倉遺文二〇)では、若宮八幡宮で行われる相撲の出仕役のうち九番に「古物 水原 片隈」がみえる。宗像社家文書惣目録(宗二)によると、観応二年(一三五一)一一月二九日、足利尊氏の袖判が加えられた一色道猷の御教書により宮永(みやなが)・片隈田地三町が宗像氏家に宛行われ、貞治二年(一三六三)六月八日、足利義詮の下文により安堵されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by