牛の玉(読み)ウシノタマ

デジタル大辞泉 「牛の玉」の意味・読み・例文・類語

うし‐の‐たま【牛の玉】

牛の額にできる毛の塊。直径3センチほどの丸さで、中に堅いしんがある。牛王ごおうとも称し社寺などの宝物とされた。
牛の腹中にできる玉。宝物とされた。牛黄ごおう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「牛の玉」の意味・読み・例文・類語

うし【牛】 の 玉(たま)

① 牛の額に生じた玉状のかたまり。牛玉(ぎゅうぎょく)を転じて牛王(ごおう)といい、寺院などでは宝物とする。→牛王
仮名草子・尤双紙(1632)下「まるき物のしなじな〈略〉牛(ウシノ)玉、鉄砲玉
② 牛の腹中にできる玉。牛の胆石。一切の病魔を除く霊物とされる。牛玉(ぎゅうぎょく)牛黄(ごおう)
※仮名草子・東海道名所記(1659‐61頃)六「置合せには、馬の角、牛の玉、いし亀の毛にて結たる筆、その外浮世に類ひなき、めづらしき道具共也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android