胆石(読み)タンセキ

百科事典マイペディアの解説

胆石【たんせき】

胆嚢や胆道に形成される結石。大きさは砂粒〜鶏卵大ぐらいまで。成分は主としてコレステロールビリルビン胆汁色素)で,まれにカルシウム,脂肪酸,多糖類などがあり,これらの混成石もみられる。結石の原因は胆汁の鬱滞(うったい),胆汁成分の変化,胆道や胆嚢の炎症。日本人の成人の15〜20人に1人は胆石があるといわれるが,胆石症を起こさず無症状のまま経過することもあり,その人を胆石保持者と呼んで胆石症患者と区別する。
→関連項目γ-GTP疝痛胆道癌胆嚢炎鎮痙薬腹腔鏡下手術利胆薬

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

たんせき【胆石 gallstone】

胆道系(胆囊,肝内および肝外胆管)において,胆汁成分から生じた固形物質を胆石という。ただし,微小で無構造の砂状物質は胆砂と称し区別している。胆石の存在する部位により,胆囊胆石,胆管(肝外胆管)胆石,肝内(肝内胆管)胆石に分類される。そのうち,胆囊胆石が最も頻度が高く,胆石症cholelithiasisという名称は,一般に胆囊胆石症のことを指す。
[胆石の頻度]
 胆囊胆石の保有率は年齢とともに高くなり,女性に多い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

たんせき【胆石】

胆囊および胆道内で形成される結石。胆汁の成分が何らかの原因で結晶または沈殿したもの。胆石症を起こすことが多い。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

たん‐せき【胆石】

〘名〙 胆汁の成分によって、胆嚢(たんのう)または輸胆管に生ずる結石。ビリルビン結石とコレステリン結石がその主なものである。胆汁の鬱滞、炎症が石生成に原因として働くといわれる。胆石症を起こすことが多い。〔医語類聚(1872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の胆石の言及

【結石】より

…体内で排出物や分泌物の成分が固まって堅い固形物を形成したものをいう。胆囊および胆道系にできる結石は,胆汁の成分であるコレステロール,ビリルビンカルシウムおよび炭酸カルシウムの組み合わさったものでできており,一般に胆石と呼ばれている。胆汁成分の異常,胆汁鬱滞(うつたい)および感染が加わった場合などに発生する。…

【胆管】より

… 胆管の病気の代表的なものは胆管結石であり,次いで胆管癌,胆管炎などが問題となる。胆管で初めからつくられる胆石はビリルビンカルシウム石であり,コレステロール石が存在する場合は,胆囊でつくられたものが胆囊管を通って排出されて生じたものである。胆管に存在する石は,痛み,発熱,黄疸などの症状をおこすことが多い。…

※「胆石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

特定非常災害

著しく異常かつ激甚な非常災害。死者・行方不明者・負傷者・避難者などの罹災者(りさいしゃ)および住宅の倒壊などの被害が多数発生し、交通やライフラインが広範囲にわたって途絶し、これによって地域全体の日常生...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

胆石の関連情報