牛倉神社(読み)うしくらじんじや

日本歴史地名大系 「牛倉神社」の解説

牛倉神社
うしくらじんじや

[現在地名]上野原町上野原

上野原市街のほぼ中央に鎮座。当地の産土神で、現在は保食神・須佐之男命・天児屋根命・武甕槌命・経津主命を祀る。旧郷社。勧請の経緯は不詳であるが(社記)、永禄九年(一五六六)二月、大檀那加藤丹後守景忠、景忠の子弥次郎信景によって再興されたという。その後も慶長六年(一六〇一)・元和八年(一六二二)と修築が繰返された(「棟札写」甲斐国志草稿)。慶長六年の棟札写には「先己巳年甲武戦之砌敵将挙放火」とみえ、永禄一二年武田信玄の相州小田原城攻戦に続いた北条氏による追撃戦の戦火を被ったことが知られる。加藤信景は天正五年(一五七七)一二月、上野原村の枝村諏方すわ(諏訪)に鎮座した諏方明神(現諏訪神社)を再興しているが、これも永禄一二年の罹災に伴うものという(「諏方神社棟札写」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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