日本歴史地名大系 「牛込無量寺門前」の解説 牛込無量寺門前うしごめむりようじもんぜん 東京都:新宿区旧牛込区地区牛込無量寺門前[現在地名]新宿区筑土八幡町(つくどはちまんちよう)築土(つくど)八幡・築土明神境内の北東側と南西側に成立した門前町屋。北東側の町屋の北は武家地、東は成就(じようじゆ)院および牛込成就院(うしごめじようじゆいん)門前、南西側の町屋の南は同津久戸前(つくどまえ)町など、西は万昌(まんしよう)院など。町屋の成立時期は不明だが、天和三年(一六八三)頃までには起立していたようである。元禄一五年(一七〇二)の改で、境内地八〇間四方のうちで門前地を定め、築土八幡別当無量寺の寺号から無量寺門前と名付け、延享三年(一七四六)町奉行支配となった。従来この地は草分の者一九人が分け持ってきたが、沽券による譲渡などで、文政年中(一八一八―三〇)には草分の者は一二人となっていた。北東の町屋、南西の町屋ともに鍵形で折回しがあり、田舎間で北東側の町屋は東西が北で三五間余、中ほどで九間余、南で六間余、南北は東側で四一間余、中ほどで二四間余、西で五間余、坪数は五七四坪余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報