牟佐村(読み)むさむら

日本歴史地名大系 「牟佐村」の解説

牟佐村
むさむら

[現在地名]岡山市牟佐

蛇行しながら南流する旭川東岸にあり、北方に枝村の大久保おおくぼがある。対岸下牧しもまき村・川本こうもと村、東は馬屋まや(現赤磐郡山陽町)近世赤坂あかさか郡に属した。古代山陽道は当地で旭川を渡河したといい、「源平盛衰記」巻三三(木曾備中下向斎明被討并兼康討倉光事)にみえる「裳佐の渡」がこれにあたるという(「吉備温故秘録」など)。江戸時代、倉敷往来の渡場(牟佐渡)があり、また旭川舟運の舟改番所が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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